長男に歴史に興味を持ってほしい、さらには、ちょっとでも中学受験の役に立てばという思いもあって、少し前から歴史漫画をそろえています。
今、書店に行くと、いろんな種類の歴史漫画がズラリと並んでいますよね。
その中から、自分なりに口コミを調べたり、中学受験向けの書籍で紹介されたりしているものを見比べたりして、厳正なる?!比較検討の結果、ある歴史漫画をセット買いしたのですが、うちの長男はその漫画に全然食いついてくれませんでした。。。
そしてここから、わが家の歴史漫画紆余曲折が始まったのです(笑)。
というわけで、購入した順に、感想や子どもの反応など、書いていきたいと思います。
- これぞ王道! 小学館『学習まんが少年少女 日本の歴史』
- 朝日新聞出版『歴史漫画タイムワープシリーズ』
- 小学館『ドラえもんの社会科おもしろ攻略 日本の歴史』
- 双葉社『新版 クレヨンしんちゃんのまんが日本の歴史おもしろブック 』
- 最終的にここに落ち着いた 朝日学生新聞社『日本の歴史 きのうのあしたは……』
これぞ王道! 小学館『学習まんが少年少女 日本の歴史』
最初はやっぱり、王道のものを揃えたいという思いもあって、いろいろな受験向けの書籍でもよく紹介されていた、小学館の歴史漫画をセットで揃えました。
親の目から見ると、内容的にも充実しているし、長く使えるとても良い本だと思うんですよね。
こういう本は、しょっちゅう手に取ってほしいので、借りるとかではなく是非リビングに揃えたいと思って購入し、並べてみたのですが。。。
こういう状態なのですが、リビングの目立つ場所でズラリと並んだ「日本の歴史」は、うちの長男にものすごい威圧感を与えてしまったようです(笑)。
購入当初は、ちょっとパラパラめくってみたりしていたのですが、そのうち全然手に取らなくなってしまいました。
原因を考えてみると、今の長男には、ちょっと内容が詳しすぎ、絵もレトロなので、取っつきにくく、難しく感じてしまったのかなーと思います。
23巻セットだったのですが(最新のものは24巻セットです)、歴史の全体をざっと把握するには分量が多く(特に小学生には)、こんなにたくさん読むの大変そうだなぁという印象を持ってしまったのもあるかもしれません。
内容的には詳しく書かれてると思うし、時期的にはちょっと早かったかもしれないけれど、購入したこと自体は後悔していないです。
もう少し年齢が上がったときに、この漫画の威力が発揮されるといいなぁと思ってます。
朝日新聞出版『歴史漫画タイムワープシリーズ』
いくらいい本を揃えても子どもが読まなきゃ意味がないので、次に子どもが喜んで読みそうな、小学生向きのものを選んでみました。
『タイムワープシリーズ』は、わたしが購入したときは『サバイバルシリーズ』という名称だったのですが、最近タイトルが変更されたようです。
タイトル変更に合わせて、学習コラムのページが8ページ分増えたようなので、わたしの感想は旧版の感想になります(増補ページ以外に内容の変更はないようです)。
これは全ページカラーで、1冊のページ数もそれほど多くなく、小学生が喜びそうなギャグが満載です。
ストーリー展開は、現代の子どもがタイムスリップして、当時の歴史上の有名な人物と出会い、いろいろなことに巻き込まれていくみたいな流れになっています。
うちではこの本はセット買いせず、少しずつ子どもの反応を見ながら揃えていきました。
子どもは大喜びで、自分からどんどん手に取って読んでいました。早く続きが読みたいという猛アピールもされましたし。
親の目から見ると、かなりくだけたギャグが満載で、ふざけすぎじゃないのかな、と思うようなページもあるのですが、うちの長男には大ウケで、食いつきっぷりがスゴかったです。
なので、この本は、歴史に興味を持つきっかけとしては意味があると思います。
ただ、内容的にはそこまで詳細にその時代について触れられているわけではないと思ったので、あくまで導入という感じでしょうか。
あとは、ストーリー展開上、歴史上の人物がかなり脚色して描かれている印象です。
個人的には、武田信玄が館に水洗トイレを設置していたということが結構クローズアップされていて(史実らしいのでいいんですが)、子どものイメージとして「信玄=水洗トイレのオジサン」みたいになってしまったのが、ちょっとどうなんだろう、、、という気もしました。
なので、中学受験に向けて繰り返し読み込むタイプの本ではないかもしれないですね。
ただ、「歴史ってなんかオモシロイ!」と思うキッカケにはなったと思うし、子どもはすごく喜んでいたので、一度読んでみるといいかもしれません。
ちなみにシリーズは全部で14巻あります。
セット買いすると弥生時代からになるので、縄文時代も読みたい場合は別途購入する必要があると思います。
小学館『ドラえもんの社会科おもしろ攻略 日本の歴史』
次に、学習マンガのシリーズとしては手堅い印象のある、ドラえもんの歴史漫画を読んでみました。
この本は中学受験で有名な浜学園が監修しているので、内容的にも安心して子どもに読ませることのできるものだと思います。
巻数も少なくて全3巻。ドラえもんが出てくるので、子どもには取っつきやすいようです。
これだけ巻数が少ないと全体像が把握しやすくて、ざっと歴史の流れを知るのにはもってこいなのではないかと思いました。
この本の特徴としては、全部のページが漫画というわけではなくて、各時代の漫画のあとに、絵や図・文章などによる詳しい解説のページがついています(そこにも一応ドラえもんやのび太君は登場します)。
うちの長男の場合、どうやら漫画のページだけを読んで、親がぜひ目を通しておいてほしいと思う文章の部分は、見事にすっ飛ばしているようでした(笑)。
でも、さすがドラえもんの学習漫画はよくまとまっているな、というのがわたしの感想です。
本のサイズも小さいので、外出のときや、病院の待ち時間とかに持って行きやすいのもいいと思います。
この本は、全3巻をリビングに揃えておくといいかもと個人的には感じました。
双葉社『新版 クレヨンしんちゃんのまんが日本の歴史おもしろブック 』
ドラえもんの学習漫画が良かったので、調子に乗って、本屋さんの学習漫画のコーナーでよく見かけるクレヨンしんちゃんの日本の歴史も読んでみました。
この本は、ドラえもんと同じ小ぶりなサイズで、持ち運びしやすいです。
クレヨンしんちゃんというと、内容が結構くだけていて、ちょっと下品なノリ?(お尻出したりとか)かと思う方もいるかもしれません。
わたしの印象では、内容的にはドラえもんよりはくだけていると思いますが、書かれている内容自体は、ちゃんと勉強になる内容になっていると思います。
こちらの構成も、ドラえもんと同じく、漫画ページと解説ページが交互になっています。
長男はクレヨンしんちゃんが大好きで、クレヨンしんちゃんの慣用句の漫画のおかげで、慣用句にすごく興味を持つようになったんですね(←内容もいいです)。
あのお下劣なノリが、小学生男子にはツボなのかもしれません(笑)。
わたし的にはこの漫画もドラえもんと並んでオススメなのですが、ひとつ残念なことに、この漫画は全2巻で、江戸時代までしか紹介されていないんですよね。
明治以降は出版されないのでしょうか。。。
でも、江戸時代までであっても、子どもが楽しみながら歴史に触れられるし、リーズナブルでもあるので、なかなかいい本だと思います。
最終的にここに落ち着いた 朝日学生新聞社『日本の歴史 きのうのあしたは……』
最終的に、わが家でこの本を繰り返し読み込もうと決めたのは、朝日小学生新聞の学習漫画として有名な『日本の歴史 きのうのあしたは……』です。
この本のいいところはいくつかあって、まず歴史の流れに関しては、重要なところも含めて全て漫画で描かれているので、子どもが文字がいっぱいの解説ページを読まないかもしれないとか、そういった心配がありません。
さらに、本の帯に「中学受験対応」と書かれているんですが、まさにその通りで、勉強するのに便利ページがいろいろ用意されています。
具体的には、各時代の区切りごとに、その時代の重要な流れがコンパクトにまとめられた音読ページ、歴史用語の漢字練習用ページ、知識を確認する簡単な一行問題のようなページが、1ページずつ、計3ページにわたって設けられています。
ここが、他の歴史漫画と違ったこの本の特徴的な部分だと思います。
一行問題というか、簡単なクイズのような「やってみよう」のページは、問題のレベルが3段階あり、教科書レベル、中学入試レベル、高校入試・大学入試レベルに分かれています。
ほとんどが教科書レベルと中学入試レベルの問題で、高校・大学入試レベルの問題は1~2問程度です。
巻数も全7巻で、繰り返し読み込むのに分量的にちょうど良いと感じました。
本のサイズは少し大きめです。
この本は、現代の子どもがバーチャルリアリティーで歴史の世界を旅する、という設定になっているので、はじめはこういう設定ってどうなんだろうな~と半信半疑だったのですが、子どもにとっては親近感がわいて読みやすかったようです。
というわけで、うちでは今後、この本を読み込んで歴史の流れを把握できるといいかなと思っています。
というわけで、以上がわが家の歴史漫画の紆余曲折でした。
なかには歴史好きで、最初から小学館の『日本の歴史』にハマるお子さんもいれば、うちの長男のように、小学生向きに書かれた本をきっかけにして興味をもっていくお子さんもいると思います。
その子に合った本選びができるといいですね。
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