スーの家族日記

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前受け校(1月受験)の体験談 ~中学受験の思い出~

中学受験をした時の、前受け校の思い出を書きたいと思います(現在中2。四谷偏差値で55~60の間くらいの学校に通ってます)。

前受け校(1月のお試し受験)

中学受験本番前に、塾から1月中に近隣の都道府県でお試し受験をするように言われていました。

理由としては、

①本番の雰囲気に慣れる

②1校でも合格しておくと、精神的に安定して本命校の受験に立ち向かえる

③すべり止め(いざとなったら通ってもいいと思う学校を選ぶ)

みたいなことだったと思います。

わが家でも、子どもの性格から考えて、本命校を受験する前に、一度はどこかで本番の雰囲気を経験しておいたほうがいいだろうと考えていました。

そこで、近隣の県で合格をもらえそうな偏差値の学校のうち、いざとなったら通うことになっても納得できそうなところを含め、2校ほど受験しました。

1校は前受け校として有名なところで、それがもうビジネスとして成り立っているようなところでした。校風とかで選んだわけではありません。

受験会場も複数に分かれていて、当日の会場は、大きな駅の目の前にあるイベント会場みたいなところでした。

うちの子は、以前その会場で恐竜ショーのイベントに参加したことがあったので、ほんとに何かのイベントに参加するような、どこかの塾の模試にでも行くような気軽さで会場に行ってしまい、全然緊張感のない顔で試験に向かってしまいました。

一応合格はもらえたので、本番前に行くところが「0」から「1」になったという点では意味があったと思うのですが、本番の雰囲気を味わう、という点ではちょっと疑問が残る初戦だったような気がします。

できたら通常校舎で受験できたらよかったなぁ、というのが反省点としてはありました。

ちなみに、偏差値的には特待を狙いたいところだったのですが(塾の同じクラスの子は特待をもらっていた)、うちの子は特待ではありませんでした。

まあ、過去問もほぼやらず、なんとなくこんな問題が出るっぽい、くらいの状態で受けてしまったので、うちの子だったらこんなものかなという感じでした。

前受け校の過去問を事前に解いてみる余裕は、うちは正直なかったですね。。。さらっと過去問を見るくらいになってしまいました。

もう1校は近隣の県で、偏差値的には受からないと絶対まずい(ここに受からなかったら本命合格はありえない)、という感じの学校だったのですが、親戚の子が通っていて校風が良いことを知っていたので受験しました。ここなら実際に通ってもいいと思っていました。

そこは田んぼの真ん中にあるような学校で、どかーんと広い駐車場があり、当日は自家用車で受験に行くことも全然OKでした(電車の場合も、駅からも送迎バスが何本も出ていた)。

行く途中で富士山がきれいに見えて、写真を撮ったりなんかして、本人はこれまた緊張感のない行楽気分みたいな感じでした。

家族全員で行き(遠かったので下の子を置いていけなかった)、試験時間中は家族は近くのファミレスで時間をつぶしていました。

学校の駐車場も出入り自由だったので、ほとんどの方がいったん駐車場から出て時間をつぶしていたようです。

ここは会場が学校の校舎だったので、本人的には少しは本番の雰囲気を味わえたかもしれません。

親戚の子が通っている安心感もあり、距離的にも頑張れば通える範囲だったので、ここで合格をもらってすごくホッとしたのを覚えています。

わが家の感想としては、前受け校は、点数や順位を教えてもらえる学校もいいと思うんですが、そういう学校から合格をもらった時よりも、やっぱりここなら通ってもいいかな、と思える学校に1つでも受かった時のほうがうれしいし、精神的にもかなりラクになれた気がしました。

 

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前受け校受験のデメリット

わが家の場合、前受け校を受験してみて、経験としては良かったかなと思っているのですが、前受け校を受験するデメリットもあります。

うちの子は、塾からは前受け校受験を勧められましたが、家庭教師の先生は前受け校に関してはちょっと消極的でした。

家庭教師の先生がおっしゃっていたことはこんな感じ。

①本番直前に、感染症にかかる危険がある

②時間がもったいない

なので、前受け校は経験としてどこか1校くらい受ければいい、そんなに何校も受けなくていい、というのが家庭教師の先生の意見でした(この道20年くらいのベテランの先生でした)。

親としては

③前受け校まさかの不合格で本番直前に自信をなくす

というのも考えたのですが、家庭教師の先生はそこはあんまり言っていなかったです。

家庭教師の先生がこうおっしゃるのには理由があって、今まで受け持ってきた受験生で、本番直前に感染症にかかってしまい、体調が万全だったら合格できたはずなのに、という悔しいケースを何度か経験していたようです。

前受け校で有名なところ(結果の順位などが教えてもらえるところ)だと、人が殺到して駅から学校まで大行列だったりする、すごい人混み、というのも何度も言っていました。

時間がもったいない、という点に関しては、前受け校は遠い場合が多いと思うので、やっぱり一日がかりになってしまうんですよね。それはつくづく実感しました。

うちの子は、ちょっと勉強しなくていい日みたいになってしまい、勉強のペースがちょっと崩れてしまったような気もします(行き帰りの時間も有効活用するようなタイプではなかったし)。

あと、スケジュール的にNN(志望校別コース)の直前期の授業を休まないと前受けの受験に行かれない、というのもありました。

気持ち的には休みたくなかったけれど、仕方がないので休みました。一部の日程(休む子が明らかに多い日)は、振替授業もしていたような記憶があります。

結局、前受け校の受験に関しては、感染症の心配や、子どもの性格、本命校の準備と時間のせめぎ合いなど、いろんな要素を考えて決めていくしかないのかなぁ、という気がしました。

余談ですが、うちの場合、親の受験に関する相談先は塾と家庭教師の先生だったわけですが、どちらも一長一短があったような気がします。

塾の先生には、何度か個人的に面談の時間を取ってもらったりしましたが、事務的な対応っぽいことも多く、大勢の生徒のうちのひとりだもんね、、、と思うことも多かったです。

ただ、塾が受験に関して持っている情報量は多く、しかも最新だったと思います。

一方、家庭教師の先生は、親身になって相談に乗ってくれましたが、受験に関して持っている情報が最新じゃなさそう、と感じることもありました。

志望校の傾向とか、すべり止めや午後受験の学校に関する情報になどについてですね。個人の先生だから仕方がないのかもしれませんが。

志望校に関しては、NNなど志望校別のコースがある場合は、そこの先生方が一番情報に詳しかった気がします。どういうパイプがあるのかわかりませんが(OBとかもいたっぽい)、やたらと詳しかった印象です。

塾の通常授業の先生、NNの志望校のベテランっぽい先生(←指名して相談していた)、家庭教師の先生と、いろんな方に相談しつつ、決めていました。

 

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おまけ、後受け校?!

前受け校の話ではありませんが、本命校受験後はこんな感じでした。

うちは合格発表のスケジュールが、2月1日の本命校よりも、2月2日の第二志望の学校のほうが早いというパターンでした。

本命校は記述が多い学校なので合否発表が遅く、第二志望の学校は当日夜に合否の発表がありました。

第二志望の学校の合格が2月2日の時点でわかったので、もう2月3日以降は本当は受験しなくてよかったのです。

が、なんとなく変な欲が出てしまい(笑)、一応当初から予定に組んでいた、第二志望の学校より偏差値が上、かつ本命校より偏差値が下で、ちょっといいなと思う学校を受験しに行きました。

一応過去問は少し解いていたのですが、理科がモーレツに難しく(計算が多かった)、本命校とはかなり出題傾向が違っていたので、厳しいかなーと思ってはいたのですが、見事に不合格をもらってきました。

ただ、本人的には第二志望に受かっていたこともあり、あとはもうどーでもよかったみたいで、心理的なダメージはあんまりなさそうでした(親としては少しホッとしました)。

今から考えても、別に受けに行かなくてもよかったかもと思うんですが、そのときは、中学受験は一度きりだし、せっかくここまで勉強してきたんだから、最後のチャンスまで粘ってみたいと思ってしまったんですね。

本人の強い希望ってわけでもなかったので、親のエゴだったのかもしれないです。

塾の先生から、日程が後になればなるほど、会場に行く受験生の空気が重くなる、というようなことをチラっと聞いていたのですが、実際に会場の入口で泣いてしまって校舎に入れなくて、親御さんがなぐさめているお子さんとかも見かけたので、まだ小学生だもんなぁ、、、とせつない気持ちになったりもしました。

ふり返ってみても、中学受験の時期は、精神年齢が高めの子と、うちの子みたいにまだ全然子どもっぽい子と、本当に差があるような気がします。

他の人の経験談がそっくり当てはまるっていうわけでもないし、その子に合った計画を塾の先生と相談したりして決めていくしかないのかなぁという気がしました。

うちの子は第一志望は不合格だったけど、中学校生活は楽しそうなので、そんなに悪い結果でもなかったのかなぁと今は思っています。

前受け校など、赤裸々な体験談で参考になったと思う本はこちら⇩

弁護士の荘司雅彦さんが娘さんの中学受験について書いている体験記です。少し情報が古いかもしれませんが、出版されている合格体験記の中では時系列でその時の気持ちや取り組んだことなど相当なボリュームで書かれていて面白かったです。

サピックスから早稲アカへの転塾もされています。娘さんは女子御三家の雙葉から一橋大学に合格されたそうです。