2年ほど前、保護団体さんから保護猫を迎えました!
イチローくんです。
里親募集サイトへの応募から、事前準備、トライアル、費用など、体験したことを書きたいと思います。
保護猫の迎えるきっかけ
うちに保護猫を迎えたいと思ったきっかけは、家族がマンションの駐車場に現れる猫に話しかけたり、今日はいなかったけどどうしたんだろう、なんて話題にすることが増えたことでした。
みんな動物が好きだし、ちょうど子どもも大きくなってきて、猫のお世話や、命のことなども理解できるようになってきていたので、近所の保護団体さんから保護猫を迎えられたらいいなと思うようになりました。
人慣れのことなどもあって、お迎えするなら子猫を、というのが家族の希望でした。
スポンサーリンク
保護猫の里親になる方法
近所の保護団体さんに連絡してみる
はじめは、近所の保護団体さんのホームページやSNSを見て、里親募集をしている猫がいるかどうか問い合わせをしました。
時期的には春で、ちょうど子猫が増えるタイミングだったとは思うのですが、SNSで里親募集していた猫さんはすでに里親さんが決まっていたりして、なかなかタイミングが合いませんでした。コロナのために譲渡会が中止になったり、回数を減らしているような状況でもありました。
そこで、もうちょっと範囲を広げて、近所だけでなく、近隣の区や県などの保護団体さんもチェックすることにしました。
里親募集サイトで保護団体さんをチェックする
どこにどういう保護団体さんがあるという知識が全然なかったため、里親募集サイトに登録して、その中から良さそうな保護団体さんを見つけ、応募する作戦に変更しました。
登録した里親募集サイトは『ペットのおうち』です。
都内でわりと大きな保護団体さんも、このサイトを通じて里親募集していたりするし、わたしもこのサイトからイチローくんの保護主さんとつながったので、決して変なサイトではありません。
ただ、いろんな保護団体さんや保護主さんが登録しているので、自分が想定しているような活動をしている団体なのか、誠実な活動をしているのか、自分で見極める必要があると思います。
『ペットのおうち』のサイトでも、ユーザー名のところから、その団体さんのこれまでの利用履歴や、やりとりした人たちからの評価をチェックできます。「みんなからの評価」というところです。
その団体がどんな団体なのかを知ることはなかなか難しいですが、わたしはアメブロの「猫・保護団体ジャンル」「猫との生活ジャンル」などをチェックして、普段からどういう活動をされている団体さんなのかなど、参考にするようにしていました。
犬バージョンもあります。野犬の子犬を迎える心構えなども参考になります。
・
『ペットのおうち』を利用するときは、掲載されている子犬や子猫の画像が可愛くて「うわぁ!」とテンションが上がりがちですが、できれば保護団体さんの名前をネットで検索してみたり、ブログをやっているならその内容を見てみたりするといいと思います。
イチロー君の保護主さんはアメブロはやっていませんでしたが、『ペットのおうち』のプロフィールに書かれた情報をネットで検索したところ、地域の自治体と連携してきちんと活動している雰囲気が伝わってきたため、応募することにしました。
スポンサーリンク
『ペットのおうち』の使い方
『ペットのおうち』では、会員登録なしで里親募集の犬猫を検索できます。
ただ、気になる子を見つけて保護主さんに連絡を取ったり、里親に応募する際には会員登録が必要になってきます。
WEB版では、会員登録、保護主さんへの質問・里親の申し出などが無料でできます。
アプリ版では会員登録は無料なのですが、子猫情報の詳細や、保護主さんへの質問・里親の申し出は有料で、アプリメンバーシップ登録(月額280円)が必要になります(2022年12月現在)。
だったら無料のほうがいいじゃないかと思うわけですが、(わたしは最初はそう思いました)、アプリの課金にはそれなりの利点があるんですね。
それは、事前に希望する条件を登録しておけば(募集地域や猫の年齢など)、条件に合う猫が掲載された時に即時通知が来る、という点です。
WEB版からすべて無料で里親の申し出までできた、という方もいるみたいなんですが、それはその時に他の応募者が少なかったというラッキーなケースだったんじゃないかと思います。
わたしがイチローくんの里親に応募したときは、サイトに新規の募集が出ると、応募者が殺到してすぐに募集が打ち切られるような状態でした。なので、里親になる確率を少しでもアップさせるためには、条件に合った募集を即時に知って(プッシュ通知が来ます)、さっと応募できるというのは大きなメリットだったのです。
実際、あとで保護主さんにお話をうかがったら、募集情報をサイトに掲載したとたん、対応しきれないほどの応募が来てしまったので、これは無理だわと思ってすぐに募集を停止したとおっしゃっていました。
あくまでわたしが経験したケースではありますが、WEB版で応募しているのになかなかうまくいかない場合は、アプリのメンバーシップ登録(有料)を検討してみるといいかもしれません。
なお、応募する際には『ペットのおうち』の応募者向けアンケートがあって、飼育経験、飼育環境(住環境)、家族構成・年齢層、先住ペットの有無、留守番の平均時間、掲載者(保護主さん)の自宅訪問が可能か、里親応募の動機、などについて簡単に記載する欄があります。
スポンサーリンク
『ペットのおうち』での応募後のやりとり
里親に応募が完了すると、その後は保護主さんと具体的なやり取りをすることになります。
わたしの場合はアプリ版のメッセージ機能で、保護主さんのほうから先に連絡をくださいました。LINEのトーク画面みたいな感じなのですが、保護主さんの連絡先や、お見合いの日時を決めましょう、といった内容が書かれていました。
そのままアプリのメッセージ機能でやりとりをしても問題なかったと思うのですが、一度きちんとご挨拶したかったので、教えていただいた連絡先に電話をかけ、自己紹介したり、こちらの飼育環境を話したりしました。お見合いの日時も、その時に電話で決めました。
保護猫とのお見合い
わたしがお世話になった保護団体さんは、普段は地域の公民館などで譲渡会をやっているのですが、ちょうどその時はコロナのために譲渡会は自粛しており、『ペットのおうち』で募集をかけ、その後保護主さん宅でお見合いするというスタイルでした。
保護主さんの個人宅にうかがい、子猫が実際に生活しているスペースを見せていただきました。応募した猫のほかに兄弟猫が2匹いて、子猫3匹でじゃれ合って遊んでいました。とても可愛かったです。そのほかにも、保護主さんの飼い猫が挨拶しに来てくれたり、とても和やかな雰囲気でした。こちらは小学生の子どもも含め、家族全員で行きました。
子猫を抱っこさせてもらったり、どんな性格か教えてもらったりしました。保護主さんのほうでも、猫と里親候補者との相性を見ていたようです。
その後、そこにいた3匹のなかでどの猫を希望するかを用紙に記入したり(あくまでこちらの希望で、決定権は保護主さんにあります)、保護主さんが所属する保護団体の譲渡条件や費用の説明、里親になるにあたって準備するもの、ワクチンや手術など医療関係の説明、今の時点で子猫にどのようなフードをどれくらい与えているかといった説明を受けました。
ちなみにわたしのケースでは、譲渡費用はそれまでにかかった医療費を領収書と引き換えにお支払いするのと、トライアルの時に猫を届けていただく際の交通費・駐車場代をお支払いすることになっていました。全部で1万円くらいでした。
これは保護主さんによって違うと思うので確認が必要だと思います。わたしが調べたところは、だいたい3万円以内のところが多かったと思います(飼い主のいない猫を増やさないように先に手術をしてから引き渡す場合などは、その費用が入っていたりします。サイトに内訳を開示しているところが多いです)。
譲渡条件の説明は保護団体さんによると思いますが、わたしのケースではぶ厚めのプリントが用意されていて、それに沿ってお話がありました。
里親になれるかどうかはお見合い当日にはわからず、LINEの連絡先を交換し、後日結果の連絡をもらうことになりました。
スポンサーリンク
里親の決定
翌日、保護主さんから連絡があり、一番体が大きくてやんちゃなイチローくんの里親になってほしい、という連絡をいただきました。保護主さんからは、この時点で断ることもできるし、家族でよく話し合って決めてほしいと言われました。
保護主さんがうちにイチローくんを、と思ってくださったのは、おそらく小学生男子2人がブンブン振り回していた猫じゃらしに一番反応していたのがイチローくんだったからじゃないかと思います(笑)。ほかの兄弟は、こわがって家具の下に隠れてしまったり、イチローくんが遊んでいる様子を見て後から参戦!?するような感じだったんですね。
その後、家族で話し合い、ついにイチローくんを迎えるトライアルを開始することになったのでした。
ここまでもかなりドキドキの展開だったのですが、それでもすぐにイチローくんが家にやってくるわけじゃないんですね。
まず、保護団体さんに用意するように言われたグッズを買ったり、設置したりする必要がありました。
大きいものでは脱走防止柵、ゲージなど。小さいものではキャットフードやお皿、トイレ関係、猫ベッドなどですね。うちは、イチローくんがハンモックが好きだと教えてもらったので、そういうものも設置しました。
1週間ほどで準備が整うと、ついに2週間のトライアルが始まりました。
保護主さんの自宅訪問とトライアル
いよいよ、保護主さんがイチローくんを連れて我が家にやってくることになりました。保護主さんは車にゲージを乗せてやってくるので、当日は駐車場の確保をして待ちました。
うちはペット可のマンションでしたが、そういった点や、部屋のなかで脱走対策がなされているかといった点も、うちに来ることで保護主さんが確認していたんだと思います。
イチローくんは物怖じしない性格だったので、部屋に入るとすぐにおもちゃで遊び始めました。なかなか馴染めないとか、不安そうといった様子はあまりなかったので、その点はほとんど心配いらなかったです。
トライアル飼育は2週間で、その間に正式に迎え入れる決心がついたら保護主さんに連絡を入れることになりました。
トライアル中は、写真や動画でイチローくんの様子をこまめに保護主さんに報告していました。食べたご飯の量なども報告して、いろいろサポートしていただきました。
スポンサーリンク
正式譲渡へ
イチロー君と一緒に一週間ほど過ごした時点で、正式譲渡を希望する旨を保護主さんにお伝えしました。
その後、譲渡契約書を持って保護主さんが再度こちらの自宅まで来てくださり、これまでの飼育の様子をお伝えしたり、一緒にイチロー君の様子をながめたりしつつ、契約を交わして譲渡費用のお支払いをしました。
ついに我が家の家族となったイチローくん。
ちなみに、保護主さんとはその後も、数か月に一度はこちらの様子を写真や動画でお伝えしたり、ちゅーるなどのおやつを差し入れで送ったりして、やりとりが続いています。これは義務とかではなく、睡眠時間を惜しんで子猫を育て、我が家につないでくれた保護主さんへの感謝の気持ちでやっています。
現在はちょっとおっさん顔に!?
イチローくんのためにそろえたグッズの紹介などは、また別の記事でアップしたいと思います。
これから保護猫を迎えたいと思っている方の参考になれば嬉しいです。