スーの家族日記

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ジブリみたいな絵だけど、やっぱり違う?! 『メアリと魔女の花』感想

 

 子どもへのオススメ度 ★★★(星の数1~5で評価しています。5が最高)

 少し前になるんですが、『メアリと魔女の花』を見たので、感想を書いておきたいと思います。

は、絵が綺麗だったので、3つにしていますけど、内容的に面白かったかという意味では、2つにするかどうか、ちょっと迷う感じでした。

 ちなみに、私はジブリやアニメに詳しいわけじゃないので、単純に、作品を見て、自分が面白いと思ったかどうかを書きます。

  

こんなお話でした

 ちょっとうろ覚えなところもあるんですが、だいたいのお話の流れは、こんな感じです。(以下、ネタバレを含みますので、まだ知りたくないという方は、引き返してくださいね)。

 メアリは、大叔母さんの家で、毎日を持て余して過ごしている普通の女の子です。元々魔女として登場するわけじゃないので、そこは「魔女の宅急便」のキキとは違いますね。元気な感じの子です。

 それで、たまたま近所のネコを追いかけて入った森の中で、「夜間飛行」と言われている紫色の花を見つけます。この花が、魔女の花で、この花を潰して汁を手になすりつけると、1日限りですが、すごい魔力を手に入れることができるんですね。

 メアリはこの花の威力を最初は全然分かっていないんですが、たまたま花の汁が手の平にベチョっと付いてしまい、その手で、森の中にうち捨てられていたホウキにも触ってしまいます。すると、ボロボロに見えたホウキが元気百倍みたいになって、メアリは暴れるホウキに振り回されるみたいな形で空をぐんぐん飛んでいき、ある島にたどり着きます。

 そこにあるのが、魔法世界で最高の大学といわれているエンドア大学で、メアリはそこで、魔女の花の威力のおかげで、ものすごい逸材だと勘違いされてしまいます。

 でも、それもつかの間、校長に花のことがバレてしまい、花の力で変身魔法の危険な研究を大成させようとする校長と、危ない科学者みたいなおっさん(ドクター・デイ)に「花をよこせ!」と追い回され、捕らえられてしまいます。

 ちなみに、これまでの研究の失敗作みたいな形で生み出された動物たちは、背中に極彩色のキノコみたいなのが生えていたりして、かなりグロテスクです。どう見ても尋常じゃない姿に変身させられています。

 で、結局メアリは花を奪われてしまい、校長たちは花の力を利用して、かなり大がかりな変身魔法の研究を実行に移します。メアリのせいでこの件に巻き込まれてしまった近所の普通の少年ピーターが、研究の実験台になってしまいます(←かなり気の毒)。そこで、メアリは1粒だけ手に入れた魔女の花を使って、ピーターを助け出そうとするっていうお話です。

 その後いろいろドラマがあるわけですが、以下省略。感想いきます!!

 

感想です

 ポスターとかを見てわかるとおり、キャラクターや背景の絵は、本当にジブリみたいな感じです。主人公のメアリも、ちょっとポニョっぽいような感じもしますよね。他にも、こんな顔のキャラクター、ジブリで見たことあるなーと思うようなキャラクターがいっぱい出てきます。

 メアリがホウキに乗るところとか、町の雰囲気とかは、ちょっと『魔女の宅急便』を思い起こさせるような感じもあります。ただ、この作品は後半、ピーターを助け出すところでアクションっぽい感じもあるので、その辺は『魔女の宅急便』とは違うかな。もっと、バーン、ドカーンって感じです。

 声の出演で、天海祐希さんとか、大竹しのぶさんとか、有名な俳優さんたちが出てくるところも、ジブリのやり方に似ていますね。

 ただ、内容的に、結構派手なシーンがあるわりには、心にガツンと迫ってくるような作品のパワーが、足りないような気がしてしまいました。

 メアリの身に起こったことが丁寧に描かれているとは思うんですけど、もっと大きな、観客の気持ちを揺さぶるような、メアリの感情のほとばしりみたいなものを感じたかったです。「大変だー、大変だー」という以上には、あんまりメアリの思いみたいなものが、伝わってこなかった。ど派手な状況を、淡々と描いている感じというんでしょうか。

 ジブリの新作が見られなくなって、さみしい思いをしている観客はたくさんいると思うし、スタジオポノックはこれからのスタジオだと思うので次回作に期待したいと思います!